体重階級制競技と筋トレ〜筋トレ大学

 
体重階級制競技と筋トレ

体重階級制競技ってご存知ですか?

ざっくり説明しますと、体格差による不公平さをなくす為、同じ体重同士にて競うということです。

このページでは、この体重階級制競技毎の筋トレについて説明していきます。

体重階級制競技と筋トレ

レスリングや柔道などの「体重階級制度競技」では強い筋力が要求されます。

しかし、筋トレにて筋肉量を増やすと体重も増え、階級を上げざるをえない場合もあります。結果、1ランク上の筋肉量を持っている体重階級にて競うこととなり、自身にとっては、より厳しい戦いとなります。

そこで、筋肉量をできるだけ増やさずに、筋力・パワーをアップさせることが求められます♪

筋肉量を増やさずに筋力をアップ

筋肉量を増やさずに筋力・パワーをアップさせるためには、大きく3つの方法があると思います。

  • 運動単位の制御
  • 白筋繊維を鍛える
  • 体脂肪の除去(体重を削減)

■運動単位の制御

1つの筋には、たくさんの「筋繊維」からなる「運動単位」があります。

収縮時に全ての運動単位が動員されているわけではなく、一般的には、動員率は自分で全力を出していると意識しても約80%程度と言われてています。

つまり、収縮時の動員率を100%に近づけるとは筋肉量を増やすことなく筋力を高めるということ♪

■白筋繊維を鍛える

強いパワー発揮に優れた「白筋繊維」を高強度低回数のトレーニングにて重点的に鍛えることも重要です。
筋繊維の詳細はこちら

■体脂肪の除去

種目に要求されるパワーに見合う筋肉を作る一方で「体脂肪」を減らすことも有効です。

「スプリットルーティン」で筋トレを行うことにより、トレーニングの全体量を増やすことができ、総エネルギー消費が高くなります。

結果、体脂肪を減らしやすくなります。

また、減量の為「有酸素運動」を行う場合は、パワー発揮能力の低い「赤筋繊維」が増えないよう意識することも必要となります。

アスリートの筋トレ

シーズンオフには筋肉量が増えるトレーニングを行ってもよいが、試合期前では高強度のトレーニングを少ない回数で行うことを中心とすれば、筋肉量を増やさないようにすることができます。

多くのスポーツ競技では、筋パワートレーニングを行って、筋量の増加に見合うパワーアップがあれば、競技力にプラスに働きます。

しかし、体操競技、新体操、フィギュアスケートなどは、体重が増えると技の難易度に影響を与えるので、体重階級制競技に似た考え方が求められます。

筋力アップはしたいが、外見上は太りたくない女性も、体重階級制競技の考え方が参考になりますよ♪

※体重階級制競技の代表としてボクシングがあります。
 ↓に階級毎の体重を載せました。
 こんなにも分別されているんですね〜

表. ボクシングの階級制度
階級名 体重(単位キログラム、【】内はポンド)
ミニマム級 47.61Kg以下 【105以下】
ライトフライ級 47.61Kg超〜48.97Kg 【105超〜108】
フライ級 48.97Kg超〜50.80Kg 【108超〜112】
スーパーフライ級 50.80Kg超〜52.16Kg 【112超〜115】
バンタム級 52.16Kg超〜53.52Kg 【115超〜118】
スーパーバンタム級 53.52Kg超〜55.34Kg 【118超〜122】
フェザー級 55.34Kg超〜57.15Kg 【122超〜126】
スーパーフェザー級 57.15Kg超〜58.97Kg 【126超〜130】
ライト級 58.97Kg超〜61.23Kg 【130超〜135】
スーパーライト級 61.23Kg超〜63.50Kg 【135超〜140】
ウエルター級 63.50Kg超〜66.68Kg 【140超〜147】
スーパーウエルター級 66.68Kg超〜69.85Kg 【147超〜154】
ミドル級 69.85Kg超〜72.57Kg 【154超〜160】
スーパーミドル級 72.57Kg超〜76.20Kg 【160超〜168】
ライトヘビー級 76.20Kg超〜79.38Kg 【168超〜175】
クルーザー級 79.38Kg超〜86.18Kg 【175超〜190】
ヘビー級 86.18Kg超 【190超】


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