私たちの身体は、普段与えられている刺激の強さに適応して変化していきます。
そのため、刺激が適度に強ければ機能は高まり、低ければ機能は低下します。
筋肉は、その傾向が特に強く、日常に経験する刺激に比べて、より強い運動刺激を断続的に与えると、その刺激に適応するように機能が高まります。
(超回復)
この時に与える強い刺激を「オーバーロード」といいます。
トレーニングを始めたばかりの時期は、筋の適応能力が高く、適切な量のオーバーロードが与えられれば、筋の機能は比較的容易に増大していきます。
しかし、同じ強度でトレーニングを続けていくと、筋力が増加して、最初は適切であった負荷が、相対的に低くなるので、効果が上がらなくなります。
そこで、筋力レベルの増加に合わせてトレーニング強度も段階的に高めていくとこが必要になります。
このように段階的に高めることを「漸進的過負荷」といいます。
漸進的過負荷を想定してトレーニングを行うには、そのトレーニングの目的に合わせてオーバーロードの基準をしっかりと設定して行う必要があります。
例えば、全体としてのトレーニング量(負荷×反復回数×セット数)を増やしたり、質を高めたりするなどがあげられます。
しかし、急激に質や量を上げるとスポーツ損傷の原因になったり、順調な発達を妨げるので、注意する必要があります。
■オーバーロードの5つの基準
負荷強度
どの程度の負荷で筋トレするか?
反復回数
れんぞくして何回反復するか?
インターバル時間
セット間で休憩をどの程度にするか?
筋トレ容量
合計で何セット実施するか?
筋トレ頻度
一週間に何日、筋トレするか?
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目的 |
筋肥大&筋力増加 |
筋力増加のみ |
筋持久力増加 |
負荷強度 |
最大筋力より、
やや軽い負荷
(6〜12RM) |
最大筋力に近い負荷
(1〜3RM) |
軽い負荷
(20〜50RM) |
反復回数 |
多く
(6〜12回) |
少なめ
(1〜3回) |
多く
(20〜50回) |
インターバル時間 |
短く
(1分以内) |
長く
(3分以上) |
短く |
筋トレ容量 |
3〜5セット |
3〜5セット |
2〜3セット |
筋トレ
頻度 |
大筋群 |
1〜2日 |
1〜2日 |
1〜2日 |
小筋群 |
2〜3日 |
2〜3日 |
2〜3日 |
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