スポーツにはウェイトリフティングや投球競技のように一度に最大能力を発揮する競技だけでなくテニスのように同じ動作(サーブやストロース)を繰り返すことが要求される競技もあります。
競技の中では、後者の方が多く、その競技に求められる筋力が「筋持久力」と呼ばれる力になります。
このページでは、「筋持久力」について説明していきます。
同じ動作を繰り返すスポーツでは、同じ筋肉が繰り返し使われ、筋肉自体が疲労して動きの質低下につながります。
「筋持久力」とは、文字通り、一定の動きを何回も繰り返せるかどうかという力のことを言います。
筋持久力を測定するには、まず最大筋力を計り、その3分の1の力での課題を何回クリアできるかで判定します。
一般的な体力テストでは、いわゆる「腕立て伏せや懸垂」です。
女性の場合は、筋力の影響が出ないよう、膝つきの腕立て伏せや、斜め懸垂が行われます。
また、いわゆる「腹筋運動」を30秒の間に何回繰り返すことができるかを計る「上体お越し」も筋持久力のテストとなります。
テニスの試合が長引いたときにサーブやストロークが乱れたり、ゴルフの後半にミスショットがでたりするのは、グリップがしっかり握れなくなる筋持久力の問題と考えられます。
筋繊維の中では、赤筋(遅筋)が白筋に比べて持久性が優れているので、筋持久力を高めるには、赤筋を重点的に鍛えるのがよく、最大筋力の30%から40%程度で数十回繰り返すトレーニングが有効です。
最大筋力を高めれば、課題が楽にこなせるようになるので、筋持久力を高める効果がありそうですが、白筋(速筋)が鍛えられるので、筋持久力にはあまり効果がないといえます。
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