「テコの原理」って聞いたことありますよね?
私も小学校の理科で習った気がします…(笑)
実は、筋肉にもテコの原理が使われています♪
驚きですよね?
このページでは「筋肉とテコ」について説明していきます。
私たちが身体を動かす際、筋が収縮し骨が動きます。
そして、それらは間接を介して行っているので、テコの働きで力を伝えているともいえます。
人体の筋には下記2種類のテコがあります。
- 「作用点、支店、力点」の順に並ぶテコ
- 「支店、力点、作用点」の順に並ぶテコ
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表. 人体にあるテコのメカニズム
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テコの原理 |
人体の場合 |
腕 |
力点(F)と作用点(W)が支店(O)から見て同じ側にある
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足 |
支点(O)をはさみ力点(F)と作用点(W)が分かれる
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テコ比はカラダの各部位によって異なっており、大きな動きを必要とする部位では、支店から作用点までの距離が大きくなています。
つまり、テコ比によって、実際に筋が発動する力と動作として伝わる力には差が生まれているということになります。
また、個人間で比較すると、同じ部位でもテコ比に差があります。
人により、末端部でスピードを発揮しやすいタイプ場合と、スピードよりも力を発揮しやすいタイプに分かれます。
筋肉の場合、持久力トレーニングによって赤筋だけを鍛えたり、パワートレーニングによって白筋を重点てきに鍛えたりすることができ、その出力特性をパワー型か持久型のどちらにも近づけることができます。
また、パワー型の中でもスピード重視型と力重視型に近づけることは可能です。
しかし、テコ比の場合は鍛えてどうなるものでもありません。
生まれ持った個性と捉えましょう。
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表. テコ比大小の特性
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テコ比 |
小 |
大 |
イメージ |
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最高速 |
× |
○ |
最大力 |
○ |
× |
加速 |
○ |
× |
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・人の体にもテコの原理が適用できる
・体の部位毎、また、個人間によりテコ比は異なる
・自分の筋の出力特性だけでなく、テコ比も知ることが自分に適した
運動の動作、競技種目を考える上で重要となる
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