筋肉を構成する筋線維のまとまりが動きに対して同時に動く”まとまり”を運動単位をいいます♪
体は脳からの指令によって筋肉が収縮し、骨と骨をつなぐ関節を動かすことで、運動が行われる仕組みになっています。
脳からの指令は脊髄を通り、運動ニューロンと呼ばれる神経を経て筋肉に達すると筋肉が収縮します。
筋肉の構造は糸のような無数の筋線維が束になったものであるが、枝別れした運動ニューロンかrの刺激は数十から数百いじょうの筋線維を同時に収縮させます。
この同時に収縮する筋線維のまとまりを運動単位といいます。
つまり、この多数の筋線維が集まった運動単位が、さらに集まって筋を構成しているということです。
図. 運動単位
運動単位は、それを構成する運動ニューロンのタイプにより下記3種類に分類されます。
- FFタイプ: サイズ大で収縮が速い。疲労しやすい。
- Sタイプ : サイズ小で収縮が遅い。疲労しにくい。
- FRタイプ: FFとSの中間
これらの運動単位は、筋力を発揮するレベルにより、動員されるタイプが決まります。
筋力の発揮水準が低い時はSタイプ、発揮水準が高い時はFFタイプも同時に動員されます。
また、瞬発力が求められるプライオメトリックな収縮では、FFタイプが優先的に動員されます。
その為、トレーニングを行う時は、どのタイプの運動単位を動員させるトレーニングを行うかが重要となります。
表. 運動単位の3タイプ
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FFタイプ |
Sタイプ |
FRタイプ |
メリット |
収縮速度が速い |
収縮速度が遅い |
中間 |
デメリット |
疲労しやすい |
疲労しにくい |
中間 |
サイズ |
大 |
小 |
中間 |
動員線維 |
白筋線維 |
赤筋線維 |
FOG線維 |
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