筋力の強さは、筋の断面積に比例します。
つまり、体が大きければ、筋の断面積も大きくなるので筋力自体も強くなるということになります。
体の大きい人が力持ちというのは、当然のことなんですね(笑)
しかし、「体重当たりの筋力(筋力÷体重)」を考えたとき、体が大きい人は相対的に小さくなる傾向があります。
なので、筋力を評価するときには体重とのバランスに注意が必要です。
筋力を体重で除いた値を用いると、一見合理的のよう思えます。
しかし、筋力は”筋肉量”でなく”筋の断面積”に比例しています。
つまり、体重の違う人同士の筋力評価は単純には行えないということ。
体重50kgの男性で握力50kgということはあり得るが、体重100kgで握力が100kgということはまずないでしょう(笑)
これは重量挙げの場合を考えると分かり易いと思います。
体重別の重量挙げ選手の成績を体重で割れば、軽量級の方の値が高くなっていますので。
つまり♪
身体の小さい方が、筋力それ自体は高くなくても、体重あたりの筋力が高いということです。
これは、身体が小さい方が自分の筋力で体をコントロールするのが容易であるといえます。
それに比べて、体が大きいと、筋力自体は高くても、体重あたりの筋力は低く、自分の筋力で体を自在にコントロールすることは容易ではありません。
(前文は、体重と筋力との関係から起こることであり、体の大きな人の方が筋の能力が低いわけではないので、誤解しないように…)
極端な例では、「アリが体重の何倍も運べる」というのも、基本的には同じ話です♪
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